(3)亜硫酸ナトリウム中の亜硫酸の定量についての(b)の解答

亜硫酸ナトリウムに過剰に加えたヨウ素をチオ硫酸ナトリウムで逆滴定する問題である。
最終的に求めたいのは、亜硫酸ナトリウムの質量である。以下の手順に従って求めていく。
加えたヨウ素が亜硫酸ナトリウムとチオ硫酸ナトリウムで消費されるのだから、全体のヨウ素のモル数からチオ硫酸ナトリウムと反応したヨウ素のモル数を引けば、亜硫酸ナトリウムと反応したヨウ素モル数が出る。
加えたヨウ素のモル数=0.05×25/1000=0.00125mol。2Na2S2O3 + I2 → 2NaI + Na2S4O6という反応なので2対1で反応する。よってチオ硫酸ナトリウムと反応したヨウ素は0.1×6.5/1000×(1/2)=0.000325mol。亜硫酸と反応したヨウ素量は0.00125-0.000325=0.000925mol。Na2SO3+I2+H2O+2HCl → 2NaCl+2HI+H2SO4から、これは亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸のモル数と同じになるから、0.000925×(2+32+48)=0.7585g。0.7585/0.12×100=63.2%(答え)
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