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シャボン玉日記'99 その1


6月上旬
 体験学習講座の準備開始である。 まずは9月の体験入学に絞ってテーマの検討から始める。 従来から行ってきた液体窒素や火山、ガラス細工などとともにシャボン玉も行うことにする。 これら以外のテーマを募り、実施可能で興味を引きそうなものを選ぶことにする。
 と同時に人員確保が必要である。 手伝ってもらう学生を1〜3年生を中心に集めようと声をかけると意外にもかなりの手が挙がった。 これは大助かり。 好奇心旺盛な学生がたくさんいるということは将来楽しみである。

6月中旬
 テーマはほぼ決定。 過去にやったことのある花火、電気でパン焼、昨年よりバージョンアップを狙う人工イクラ。 初めてのテーマは電子レンジで押し花、廃油から石鹸、綿菓子製造機を取り上げる。 廃油石鹸なんて今までやってなかったのが不思議なくらいのテーマである。
 担当する教職員も決定し、各自資料集めなどの準備に入ってもらう。

 なお、下の写真は中学校に配る体験入学案内のポスターである。
poster

6月下旬
 中間試験も終って学生の担当も決まり、いよいよ本格的に準備開始である。 改めてテーマを列記すると、

・なんでも凍る液体窒素の世界へ
・簡単にできる手作り綿菓子
・電気でパンを焼こう
・きれいな色が楽しい手作り花火
・色とりどり、人工イクラを作ろう
・巨大シャボン玉で不思議体験
・電子レンジでできる即席押し花
・ガラス細工でマドラーを作ろう
・廃油から石鹸をつくってリサイクル
・化学の威力、噴火するミニ火山

 シャボン玉の担当は、2年生のK.A.くん、G.U.くん、Y.S.くんの男子3名と同じく2年生のS.A.さん、K.H.さん、A.Y.さんの3人組となった。 男子グループにはシャボン玉大量生産機の開発を担当してもらい、女性陣には壊れにくいシャボン玉など、新しいタイプのシャボン液組成の検討を頼むことにする。 前者はそれなりに工作すればなんとかなるだろうけれど、後者はかつてグリセリン入りの跳ねるシャボン玉を作ったことがあるという話を元にした怪しい企画とあって、不安を抱えたままのスタートとなる。


7月5日
 いよいよ具体的に始動である。 といっても。今日のところは簡単な打ち合わせをして最低限の実験をするに留める。

 とりあえず一番大事なシャボン液作りからである。 昨年のベスト配合である濃縮タイプ台所洗剤:PVA洗濯糊:蒸留水=3:10:20の割合で各液をビーカーに入れて、約30分間マグネティックスターラで混合する。 できあがったシャボン液をたらいに入れて針金でつくった輪に包帯を巻いた簡易シャボン玉作成器具でシャボン玉を作る。 直径30cmくらいのものなら楽々作れる。 輪の形を円ではなく三角や星型に変えたり、息を吹きかけて二重シャボン玉を作ったりを試行する。


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