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シャボン玉日記'00 その2


7月中旬
 シャボン玉シリーズ第2弾はシャボン玉大量製造機である。 これは自動的にシャボン玉を次々と作り出す装置のことであり、イメージ図で示すと次のようになる。
souchizu
 これについても、一応、去年開発済みである。 ただ幾分改良の余地があるので、少し手を加えることにした。
 モーター駆動部から中心の回転板までは既存のものを流用したので、回転板と針金を刺した発泡スチロール板とがシャボン液で濡れて剥がれやすいこと。 針金は刺しただけであるから、長時間回転させていると針金がずれたり抜けたりすること。 どうも見た目が貧相なこと。 これらを少しでも変えていこうというのだ。
 少なくとも動作不良に陥る原因は取り除いておく必要がある。 どの接着剤を使うか、針金の刺しこみ方をどう工夫するか、などでなんとか丸一日くらいはもつようになった。 しかし、完全とはいえないので予備をいくつか用意することにする。
 見た目の方はペンキを塗ることでカバーした。 下の写真が完成品である。
souchi
 近くで見るとムラがあるのが一目瞭然なのだが、ペンキ塗りなどしたことのない学生の仕事である。 根気よく細かいところまで塗ったとほめておこう。

7月下旬
 本番が近づいてきたので予行演習してみる。 玄関からコードリールを引っ張って外にシャボン玉大量生産機を持ち出し、場所を決める。 風向きを見てシャボン玉がどういう方向に飛んでいくのが一番見栄えがするか、が判断基準である。
 しかし、どうもこのあたりは5階建ての建物が並んでいるせいか風が強く、しかも舞っていることがわかった。 それでも大体は西から東に向かって吹いているようなので、玄関前をシャボン玉が飛んで横切っていくような位置に設定することにした。
 液に工夫があるのでなかなか割れないシャボン玉が大量に飛んでいく様はなかなか圧巻である。 一瞬、風向きが逆になり、シャボン玉が西側の芝生の上を舞うように飛んで行ったときには、緑に映えて幻想的ですらあった。

 とにかくあとは本番を待つばかりである。


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