生物応用化学科の学生実験の紹介

1年生 基礎化学実験

入学すると、すぐに化学実験をすることができます。1~2年生の間は週一回の実験があります。まず、化学実験をするために安全に関して注意する点や基本的な実験操作を学びます。また、環境についての話や環境汚染を測定する実験もします。

後期になると、身近な物質・現象を扱った実験を行います。テーマは紙を作る、赤ワインの蒸留、DNAの抽出など。また、金属イオンの性質を分析する実験をします。色々な化学薬品を扱う、化学らしい実験になります。

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赤ワインの蒸留をして、中に含まれる化学物質を取り出しています。

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紙を作っています。この実験では、様々な材料から繊維を取り出して、紙を作ってみます。

2年生 分析化学実験

2年生では、溶液の濃度やある物質がどれだけ含まれているかを「測る」実験をします。ここで学ぶ実験技術は高学年の実験で必要不可欠のものになります。また、さまざまな分析器具や分析試薬を使います。また後期には高学年での本格的な生物工学実験にそなえ、基礎的な生物に関する実験をもうけています。器具の取り扱いや生物の働きについての実験をおこなっています。

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硫酸銅5水和物の質量を測っています。硫酸銅5水和物を加熱し蒸発する水和水の量をして測定します。

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滴定をして溶液の濃度を求めているところです。

3年生 生物応用化学実験1、2

3年生では、実験日も週2回になり、いよいよ色々な化学物質を作る(合成する)実験が始まります。 大きく分けて無機物質と有機物質に関する実験の2つがあります。 どちらも合成するだけでなく、できた化学物質の性質を調べる実験もします。

3年生では企画立案能力、問題解決能力を養うことを目的としたグループ科学実験も行っています。グループ実験は、グループで取組む競技形式の科学実験を行います。

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有機物質に関する実験の一つ。ミカンの皮から香りの成分を取り出しています。

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無機物質に関する実験の一つ。無機錯体の合成を行います。

4年生 生物応用化学実験3、4(創造化学実験を含む)及び応用化学実験1、2

4年生になると実験の内容も専門的になってきます。4年生からは応用化学、生物工学のコースに分かれますが、実験でもコース別の実験があり、それぞれの専門的な実験をします。また、両コースの共通の実験もあります。

4年生ではグループ科学実験を発展させた創造化学実験も行っています。創造化学実験では自ら実験方法を考案しコンテスト形式で結果を競うすることにより、問題抽出能力、問題解決能力を養うことを目指しています。

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企業や大学でも使用するような分析機器を使います。

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これは化学工学の実験。ミニ化学工場を使っての実験です。

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培養した微生物を顕微鏡で観察します。

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創造化学実験テーマの一例。透明石けんを作るために実験方法の改良を繰り返します。

5年生 卒業研究

5年生では、学生は一人一人自分の研究テーマをもって実験し、研究活動を行います。年度末には発表会で1年間の研究成果を発表します