新居浜高専生物応用化学科香り成分を作ろう
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香り成分を作ろう

 世の中にはいろいろな香料があります。大きく2つに分けると自然香料と合成香料。自然香料にも動物性香料(アンバーグリスやムスクなど)と植物性香料(ビャクダンやハーブなど)があり、合成香料は炭化水素類、アルコール類、フェノール類、アルデヒド類、ケトン類、エーテル類、酸類、ラクトン類など多種多様なものがあります。今回の実験では、合成香料のうちエステル類という、酸とアルコールの2種類を混ぜて反応させることでできる香料を作ります。酸とアルコールの種類を選ぶことによって6種類の香料を作ることができます。うまくいけばフルーツの香りを合成できるはずです。


■香り成分の作り方

香りサンプルのリスト

1: 6種類の香料から、合成する1つの香りを決めましょう。それぞれの香りは、4種類のアルコールと2種類の酸から1つずつ選ぶことによって合成できます。

アルコールの分取

2:アルコールを必要量、試験管にとります。このアルコールには、触媒として硫酸が少量加えられています。その試験管に酸を加えてよく振り混ぜます。

酸の添加

3:よく混ぜたら、80℃ほどのお湯に10分間ほどつけて化学反応させます。反応によって香り成分(エステル)ができ、同時に水ができるので液体は少しにごってきます。

化学反応進行中
ろ過中

4:反応が終わったら試験管を取り出し、硫酸を中和するためにアルカリ(炭酸ナトリウム)溶液を数滴加えます。そして無水硫酸ナトリウム(脱水剤として水を取り除くはたらきをします)が入ったろ紙に反応溶液を通してろ過します。

完成!

5:ろ過したエステル溶液を数滴取り、発泡体の入った小ビンに入れてしみこませます。においをかいでみましょう。自分の思う匂いになったかな!!??

       

■香料の成分とは

酪酸

 例えば今回合成した香りの一種、パイナップルの香りは正式な成分名としては「酪酸エチル」と呼ばれています。名前の通り酪酸とエチルアルコールの2種類から合成しますが、エチルアルコールはともかく酪酸は、とてもにおいのきつい物質です。(ギンナンのにおいの成分) 酪酸だけならどちらかというと不快なにおいですが、これをエチルアルコールと反応させエステルにすることで、むしろ「いい匂い」と感じる物質にすることができます。実際に合成香料として使われているものは、何種類もの香料をまぜて複雑な匂いにしたものが用いられています。


 

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